あの頃のように
思わずミーティングテーブルに身を乗り出すあたしに、潤也さんはちらりと興味なさげな視線を投げた。


「ただしひとつ条件がある」

「はい、何でも」


多少の厳しい条件なら、何でも飲むつもりだった。

だって、今だってこんな給料で働いてるんだもん。


残業でも徹夜でも、休日出勤でも何でも……




「俺の家から通え」




「………はい?」




突然そんなことを言われて。

意味がわからず、しばらくポカンと口を開いたままになる。


(俺の、家って……言った? 今)


って、それって、どういうこと?

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