あの頃のように
「途中で朝飯食ってくか」

「……はい」


マンションの廊下を先に歩く潤也さんの背中を見ていると、何だかおかしな気分になる。


まるで、あのころに戻ったような錯覚。


(あのころ――)



 * * *

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