【BL】幼なじみと恋をしよう!?




幼稚園から大学まで恭一と近藤が離れたことはない。

大学の学部は違えど、高校まではクラスもずっと一緒だった。


昼休み。
キャンパスの中にある食堂で恭一は、ぼーっと考え事をしていた。

頭の中では昨日の近藤の告白が繰り返されている。


『ずっと好きだった』っていつからだろう?とか、あんな泣きそうに笑うんだとか。
ぐるぐると頭の中を近藤が侵していく。


今朝だって、いつも通り近藤が家まで迎えにきた。
一緒に学校に行くことは小学生の頃から変わっていない。

でも、自分でも笑ってしまうほど今朝はぎこちなかった。


普段通りにしようと思えば思うほど、空回りしてしまった。


挙げ句、学校に着いた途端に走って教室へと逃げ出してしまったのだ。



「はぁ……情けない。」
「何が?」
「え……――!こ、近藤!」


目の前にはカレーの乗ったトレーを片手に、近藤が立っていた。


そのまま向かいの席に腰を下ろした。


「で、何が情けないって?」
「へ!?いや、何でもない…」


視線を合わせられず、テーブルへと視線を落とした。


「カレー食いたいのか?」


恭一がカレーを見ていると勘違いしたらしく、近藤はトレーを差し出してくる。




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