あなたの瞳に映るのは。


私はそれに少し困惑した。


「好きだから結婚したはずなのに…。

美桜がいなくなって…

本当に好きなのは美桜だったんだって…

やっと…気付いた。

気付くの、遅かったよな…。

いっぱい、傷つけたよな…。」



…好きだから、結婚…したの?


…それ、本当なの……?



「美桜。」


強めの口調で名前を呼ばれる。


私はそれに反応して、顔を上げる。



「好きだ。」


翔佑さんはそう言って、


私にキスをした。



長い、長い、キス…


翔佑さんの舌が、私の口の中に入ってきて、私の舌に触れる。





< 154 / 198 >

この作品をシェア

pagetop