秘密の相談室
深刻そうな顔をして来たのが都ちゃんのお母さん。

「あの…なおちゃんの事でお話がありまして…」

歯切れの悪い話なんだけど…
陽菜は「続けてください」
と先を促した。


「あの子の顔の傷や腕足の傷や鬱血見ましたか?」


「えぇ…あれは…虐待ですね。」


無表情… 今の陽菜に何も感情がなかった。

そして彼は都ちゃんのお母さんに

「なおちゃんとなおちゃんのお母さん見張って貰えますか?」


「私で、出来ることなら何でもします!」

そう言った都ちゃんのお母さん。

そして

「僕たちも近所の住人として あなた達のところへ行きます。」



――――☆―――――――

「しばらくここから学校に通うわけね。」

「うん… なおたちの様子も伺えるしね。」


これが今から一時間前の事。

あたし達はなおちゃんの住んでる地域に引っ越してきた。


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