Hurly-Burly 5 【完】

イマイチ、この変な空気にコントローラを持つ手が緩む。

「ヒヨリン、今週のビッグデイと言えば!?」

前髪ツンツンの不良メンバーズに問いかけられて、

ふもっと考えてみた。

「ハッ!みんな、まさか、ふんどしの日のふんどし

をどうしようかって相談なのか!?」

2月14日ってふん(2)ど(十)し(4)の語呂合せなんだよね。

ダディのこの間教えてもらったんだ!

「「「「ぶほっ」」」」

大爆笑の渦に巻き込まれた。

もちろん、ゲームで戦闘中のよっちゃんも大爆笑で

床をバシバシ叩きながら笑い転げてる。

一番酷いのはソファーのところで笑い死にそうな

ユウヤだと思う。

「な、何さ!!」

あたしの何がそんな大爆笑を生んだ!?

これが天性の才能ってやつなのか!!

「ひーちゃん、ふんどしってないよ・・・・」

もっくん、あたしはふんどし素敵だと思うよ!

「えっ?じゃあ、・・・・・」

ゴクリと息を呑む不良メンバーズに期待されている。

「に、煮干の日か!出汁を作って煮物を作ろうかしら?」

※に(2)ぼ(1=棒)し(4)の語呂合せです。

ズコッと不良メンバーズが盛大に転んだ。

「ど、どうしたの!?」

みんなで打ち合わせした設定なの!?

そ、そんなのズルいじゃないか!

あたしに内緒でそんな密約交わしてたとは

ちょ、ちょっと寂しいような・・・。

「ひーちゃん、マジで女子かよ!?」

「えっ、あたしが男に見えるのか!?

君の目は節穴だな。一度、眼科に行くことを

進めてやろうではないか。」

心外だわ!あたしは可憐な女の子じゃないか。

「日和っ!!」

ドバンっとまた音がして扉の方に視線を向けると、

サユと部屋に入って来ないで廊下で待つクルミちゃん

と彩乃ちゃんに何故かすごい頼られてる視線を送られた。

困ってる時にこそ、あたしの出番だわ!!

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