Hurly-Burly 5 【完】
くぅ~!一時前にやってたアイフルCMを思い出す!!
「い、伊織君のお嫁さんになるのは勘弁して下さい!
で、でも、ココちゃんが良いならお姉さんになりましょう。
何なりとお申し付け下さいな!」
冷や汗を掻きながらそう言うとココちゃんが、
満面の笑みを浮かべてうんと抱きついた。
「心ね、ひよちゃんだーいちゅき!」
すっかり、仲良くなれたと思われる。
「日和ちゃん、重くない?」
馨君が隣に座ってお雑煮を食べてる。
「うん、あたしの命よりも大切に守ってみせますから!」
ちょっとしたら、ココちゃんもはしゃぎすぎたのか
コクリともたれかかってきて夢の中に入った。
そして、夏君は未だにおやすみのご様子で
気持ちよさそうに寝息をたてて眠ってる。
陽気なおっちゃんたちが盛り上がってる。
そんな中でも一度も起きることなく、
本当にどこかの誰かさん譲りのマイペースさを
受け継ぎそうで将来がどうなるのか気になるところだ。
「夏希は俺が抱いてく。」
「それが、服をがっちりと掴まれているのです。」
しっかりと握っていて服が伸びそうだ。
「Σ(-`Д´-;)!!」
ちぃ君、餅食べながら驚いたな。
一瞬、フリーズしたちぃ君。
「力はあるので大丈夫です!」
それに、可愛い天使を2人も抱えられるなんて
幸せ過ぎるのである。
「でも、移動するよ?」
「置いてかないでくれれば何とか!」
さっきのようにスタコラサッサっと居なくなったら
第2幕に突入しちゃうから。
黒宮組大冒険~保育園なのか謎の愉快な仲間たち~
って題名を付けて本を出してやろうか。
馨君の言う通りにみんなが移動することになって、
2人を抱っこしながらぺこりとオジサン達にお礼を
して追いかけることになった。
腕に掛けてたどら焼き屋のお土産はナル君が
持つと言ってくれて持ってくれた。
実はこれが邪魔だなと思っていたのである。
ナル君にありがとうと言うとにっこりと笑った。