人気ケータイ小説家になりたい!
――――
「俺のこと好きなんだろ?」
「なっ////」
「ふっ、素直になれよ」
「うるさいうるさいうるさーい!////」
もう!誰がこんな意地悪な奴好きになるもんですか!
でも、なんでだろう……こんなに心臓がドキドキいってるよ……。
もしかして……私……あいつのこと……。
――――
「なんですかこれ、つまらないですねぇ」
「ひゃっ!?」
カチカチと携帯で小説を書いていた私は、突然上から降ってきた声に肩をビクッと揺らした。
「あ、ああぁぁ!?」
しかも、その拍子に指が滑り電源ボタンが押され、画面が投稿サイトから見慣れた待ち受けに戻ってしまった。
せっかく書いたのに全部やり直しだ……。