I am … 【完】



流産のリスクがあるのは知っていた



だけど、いざ担当医から言われるとドキッとする言葉だった…



妊娠は病気じゃないとは言うけど、転んだり重いものを持ったり…些細なことで切迫流産になってしまう妊娠中



ましてやそのさなかに麻酔をかけ、お腹を縦に大きく切るのだ…



リスクがない訳がない。



でも、私の場合この状態ではお腹の赤ちゃんが大きくなるのに耐えられない



それは、言われるまでもなく容易に感じることができた



もう臨月が近いようなお腹



悪阻は治まったのに、今度は胃が圧迫されて食べても戻してしまう



多分、少し大きくなり始めた子宮に卵巣が乗っかって胃を押し上げているのだろう



日に日に良くなるどころか違和感を増す体



手術までに卵巣が小さくなることがあれば手術は取りやめる



最後にそう言われたが



「その可能性はきっと無いですよね?」



と先生に言った。





何事も100%は無い



だから先生は99.9%と言ったけど…



それは100%と同じ意味だというのは分かっていたし、自分自身そんな夢みたいなことは起こるはずないと思っている。



もう安易な望みは捨てるべきだ。



私は病院に行くたびに一歩ずつ癌告知に近づいているような気がしていた。



だから、何もしなくて治るとか、そんな望みはもう持たなかったし、もし癌だって言われても泣かないように…最悪病院内では強くあろうと自信で決めていた。

















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