あたしたち別れましょ。


「遼太郎、上がった~」



遼太郎の部屋を開けると遼太郎は誰かと電話していた。


「終わったら教えて」



小声で遼太郎に言って部屋に出ようとすると遼太郎が服を掴んできた。

何!?何!?


焦って遼太郎を見ても遼太郎は電話の相手をしている。


ここにいろってことか、その場に座る。



「そろそろ電話切るわ。あといちいち彼女の惚気だけのために電話して来るな」



遼太郎は早々に電話を切った。



「電話良かったの?」



「別にいいよ。遥だし」



「あ、遥だったんだ。ならいいや」



遥は遼太郎の中学からの友達で家に良く遊びに来る遥とは自然と仲良くなった。



「冷蔵庫にビールあるから取って」



「はいはい」



遼太郎の部屋にはミニ冷蔵庫がある。



「ねぇ、今度あたしもお菓子入れていい?」



「いいけど、遥が食べるかもよ?」



「….じゃあ、やめとく」



遥ならやりそうだ。

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