戯れる堕天使
『昨日、全然飲み食い出来なかった類のこと、先輩たちは気にしてました。あと、すごく良かったありがとう。って、もう一度伝えろと言われました』

類の顔が緩む。

褒められるのは、嬉しい。

と、また着信。

『そうだ、昨日楽しみそこなった分、今、何か食べに行かない?』

類は、じっと、その文面を見つめた。

「って・・・」

お誘いですか!? 

はっ、早く返信しないと。

『はい』

思わず、それだけ、送信する。

『それは、肯定と思っていいのかな?いいのなら、類の最寄り駅に来て』

あ・・・

あの文面に『はい』だと、微妙なんだな。

否定にも取れる。

思いながら、顔を上げる。

どこかへ行こうと思ってたので、足は自然に駅に向かっていて、もうすぐに、つ
く。
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