可憐な華にくちづけを




―――――



「…っぁ!!!」


ガシャン―――パリンッ!!!




「っ……。」



きれいに飾られた花瓶や置物
全てをぶち壊し投げ出す。

物に当たって…何になる?





「きーえちんっ…。」



突き放された光景が目に浮かぶ






「やだっ…やだよ、きーえちん。俺っ、おれっ…きーえちんのことっ、」








「―――聖司。」








「高山…。」






革靴の良い音が近づく



「立て。」












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