可憐な華にくちづけを
少し離れたテラスは夜風が気持ちいい
そして彼の不審な動きにさっきからとてもお腹が痛い
なんなのかしらね…。
足と手が一緒に前に出てしまうほどの不審な動き。
テラスに行こうとしているのに人にぶつかり通れなくなるのも何度か、…面白いわ。
「…あっ」
「あら…」
急にダンスの曲が流れ始めた。次々と優雅に踊る人達。
―――この間の蓮とのダンスを思い出すわね。
「…私はあのようなことはできません。」
「あー…見ればわかるわ。」
「……。」
「本当に可笑しなことをするわね、」