饅頭先輩と愉快すぎる俺たち
「どうした?

このままだと俺の勝ちだぞ」


「・・・」


「少しばかり足が速いから何だというのだ」


「・・・ぅ、るせぇ」


「鬼ごっこはただ単に足が速ければいいという単純なものではない」


「ま・・・、待ち・・・、待ちやがれ」


「鬼ごっことはそれだけ奥深いものだ」


「待ちやがれぇ!

まぁんじゅぅう!」


こうして、俺の大学二年の夏は敗北という二文字を残して終わった。
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