恋の魔法に
なんか様子が変。
結城くん……どうしたんだろ。
「結城くんちゃんと水分補給してる?」
「してますよ。あー……でももう水筒の中身もうないです」
えぇーっ!なんでそれを早く言わないの!
なんで黙ってたのよー
他の部員は遠慮なしに私に買ってきてーって頼むのに。
「待ってて。買ってくる」
「俺も行きます」
パンを口の中いっぱいに詰め込んで立ち上がる結城くん。
なんか……リスみたい。
可愛い。
自動販売機で飲み物を買って外の空気を吸いたいと結城くんが言ったので私もつきあう。
誰も通らない階段。
その端っこに身を寄せて壁に頭をくっつける結城くん。
壁、ひんやりとしていて気持ちいいのかな。
タオル……濡らしてこようかな?
「あー……頭痛ぇー…」