恋の魔法に
人の多さに少し嫌になる。
前から歩いてきた人とぶつかってしまい、前を歩いていたはずの結城くんを見失ってしまった。
「っ……結城くん」
うぅ~……早くこの人混みから抜け出したい。
肩からかけてあるバッグをぎゅっと握りなるべく人にぶつからないよう前へと進む。
「先輩!葉山先輩!」
どこからか聞こえてきた結城くんの声。
でも今はキョロキョロできない。
どこですかぁ結城くん~!
「先輩っ」
横から伸びてきた腕に突如引っ張られ人混みの中から抜ける。
「びっくりしましたよ。先輩。いきなりいなくならないでください」
「あはは。ごめんごめん」