恋の魔法に



大嫌いな月曜日から始まった一週間はあっという間に過ぎる。



「では、有意義な冬休みを。正月太りすんなよー」


担任の先生のその言葉にクラスがドッと湧き上がる。


明日から冬休み。

やっと、冬休み!


「じゃあまたね!」


慌ただしく教室を出て行く志帆をぼんやりと見つめる。

そんなに速く走るとパンツ見えちゃうかもだよー!

あ、でもタイツ履いてるから大丈夫か。


「莉子ちゃーん! 帰ろー」


「うん!」


カバンを肩にかけてマフラーをしながら友達の方に近づいていった。


冬休みの始まりです。


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