キミと、ピエロ的恋愛遊戯。

隣のキミの、その場所は｡

あの日以来。
奏良が偽彼女になって以来、事あるごとに彼女の元まで足を運んだ。



｢奏良。｣


後ろ姿の奏良が、俺の声で振り向く。

元気とも、不機嫌とも言えない様子で、短く一言。



｢何？｣



｢ちょっと来て｡｣



奏良の大きな溜め息｡



あぁ、またか。
そんな雰囲気だ。








二人で向かった先は、
体育館の裏。


知らない女の呼び出し場所だ。




呼び出した女は、もうそこにいて、
奏良を連れてきた俺を、驚きの目で見てきた。



｢悪いけど、俺彼女いるから｡｣