キミと、ピエロ的恋愛遊戯。
ヒーロー×2
あの事実―――奏良と隼人が以前付き合っていた。
という事実は、


どうしようもなく
俺の気力とかやる気とか、
そういった活力を
なくさせていった。





奏良はそれを知るはずもなく。



今でも、俺が呼べば
ついて来て、偽彼女を演じている。






今日もちょうどそんなことがあったあとの帰り道で、
階段前でそれぞれの教室に向かって戻るつもりだった。



「千春、」




その声で振り向いたら、
予想通りの笑顔。


それに最近は慣れてきて、
妙に安心する自分がいた。




だけど、今日は少し様子が違う。

いつもなら、こんなタイミングで呼び止められることはないし、
そんなふうに間を溜めたりしない。




「?どーした?」



「まぁ、もう色んな女の子に言われてると思うけど・・・・」



「何を?」






「誕生日おめでとう。」
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