年下家庭教師
抱きしめてた腕を
肩に当てて
彼方の方を向かされた。
「なに、そんな怒ってんの?」
「それは、彼方のせいでしょ」
「それじゃ、わかんねぇよ」
んーっもう!
頭いいんだからわかってよね!!
「キス…………る、から」
「ん?」
「だからー!キスするからでしょ!?
彼方はキス上手だけどあたしは
下手なんだからね……?」
語尾に行くにつれ
だんだん声が小さくなって
恥ずかしくて彼方の顔が見れない。
顔真っ赤にして
俯いてると、鼻で笑う声が聞こえた。