バッドエンドにさよならを


「おばさん。」

「あら、ユウくん久しぶりね。」

井上医院を訪ねた。

「久しぶりに来てくれたのはいいけど、今診察中なのよ。」

いきなり診察室に押しかけたら怒られた。

「そうじゃぞ!わし血圧上がっての!」

患者のじいさんがでかい声でそう言う。

「サワは?」

「サワは今買い物に行ってるわよ。引っ越しに必要な雑貨とか見てるはず。帰りは何時になるかわかんないんだけど。」

「そ…ですか。」

「何か渡すもの?預かっとこうか?」

「いや、いいです。」

直接会って話すためにここに来たのだから、サワがいないと意味ない。

俺は踵を返した。

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