バッドエンドにさよならを

それから俺は不登校になった。

親戚は皆そんな俺に手を焼いていた。

中学に入ってからはやり場のないイライラを喧嘩で発散。

それが今では当たり前となり、問題児のレッテルを貼られ、周りからは煙たがられている。

親戚からは生活費と学費を振り込んでもらうだけの関係。高校を卒業したらそれもなくなるだろう。

「…おい、今岡あ。」

街を歩いていると、ガラの悪い男たちが俺を呼んだ。

「誰?」

「忘れたとは言わせんぞ。」

覚えてないけど多分、前に喧嘩してボコボコにしたやつらだろう。

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