バッドエンドにさよならを
21、ありがとう


翌日の放課後、サワのところに行くと、ベッドの横におばさんが座っていた。

「こんにちはー。」

「あ、ユウくん。いらっしゃい。」

「サワどうかした?」

「…昨日ね、また夜にモニターが乱れて、一瞬脈が止まったの。」

「え、」

「もう持ち直して、それから安定してるんだけどね。」

脈が止まった?つまりそれは、サワは生死をさまよってるってことか?

「今までは何もなかったのにね。体は異常ないし。…ちょっとまだ仕事が残ってるからサワを見ててちょうだい。」

おばさんは立ち上がり、部屋を出た。

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