バッドエンドにさよならを

「サワー。部活無断欠席すんなよー。先輩たちおこだぞー。」

人差し指でツノを作る望月。

「すいません…」

「うっそー。」

「え?」

「全部えりちゃんから聞いた。お前まためんどくさいこと抱えとるんやな。」

「…。」

「いじめられっこかばって自分がいじめられるなんか典型的すぎて笑えんわ。しかもそのいじめられっこと別のクラスやし話したこともなかったんやろ?かばう必要なかったんやん?」

「多分…僕がかばってなかったら、えりちゃんがかばってたと思うんです。」

「お前はえりちゃんもかばったんか?」

「かばうなんか、そんなたいそうなことじゃなくて、結局怒りに任せて怒鳴っちゃったからこうなったんですけどね。」

サワは眉を下げて笑った。

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