バッドエンドにさよならを
「何話しとんのー?」
サワが登校してきた。
「今岡くんがいいやつって話。アホなサワにも付き合ってくれるんやからかなりいいやつやなーって。」
「アホってなんよ!確かにユウはいいやつやけど僕はアホちゃうやんー!」
そんなサワを見て爆笑する2人。
「ユウはな、めっちゃいいやつよ。僕が線路に落ちたら助けてくれたんよ。命の恩人なんよ。」
「は!?お前線路に落ちたの!?」
「どんだけアホなんよ!」
「ははっ!勢い余って落ちてしもた!」
サワは自分が男の子を助けたことは一切話さなかった。