それでも君が好きだよ

音は割れた皿を持ったまま、


1人取り残されるまで調理室で


ずっと泣き叫んでいた。




「それでも結愛が好きなんだよ…」



って……。苦しそうに泣いていた。



俺はかける言葉も見つからず、


その様子を外のドアから目を瞑って


聞いていることしかできなかった。

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