happy birthday~君との約束~㊦



言葉を失うしかなかった。



だって…私の終わりがすぐそこまで近づいてただなんて気付かなかったんだもん。



お母さんは何も言わずにただ泣いていた。


お父さんは珍しく目に少しの涙を見せた。


あ―…私ってどれほど親不孝なんだろう?


どこまでお母さんたちを苦しめて泣かせれば気が済むんだろう?


本当は泣かせたいんじゃなくて


お母さんたちには笑っててほしいよ。



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