happy birthday~君との約束~㊦


「助けて…っ!!」


その時誰かの声が聞こえた。


「由紀…!!」


視界がぼやけて誰かが分からない。


手を伸ばすとその人は私の手をしっかりと握り返してくれた。


その人の手はとても温かくて心地よくてずっと握っていたかった。


あぁ…私この人の手を知ってる。


さっきは握れなかった大好きな人の手。


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