寂しいなんて言わない



だから、


『お前がその気なら 俺もこれから

本気で 由湖のこと狙うから』


そう言うとーーーーーーー




『…………………………好きにしろよ

俺には 関係ねぇし』







なにを考えてるかわからない


基夜に、そして


まだ、由湖のこと奪える気がしない


自分にイライラした。






「くそっ………」



思い出しただけで 腹立つ。




行きどころのない怒りを


晴らすように、壁を叩いた。




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