LOVE BOX~光を探して~



「じゃあこれが今日の給料!基本的にこうして日払いです」



「……はい」



目の前に差し出された茶封筒。


宛名の欄に「あや様」と書かれた封筒を持って動けずにいると



「間違いがないか、開けて確認してくれる?」



そう言われ、薄い封筒をぺりぺりと破っていく。



「今日はBコースが2本でしょ?それからCが1本、だから……」



1


2


3



「3万……2千円?」



今私の手元にあるのは、これまでのファーストフードだったら必死に……それも一週間は働かないと手に入らない多額のお金。



「今日は講習もあったからこの位だけど、あやちゃんなら指名も取れるだろうしもっと稼げるようになるよ」



脳内を駆け巡る、ケンとの同棲生活。



これだけ稼げれば……夢じゃなくなる。



奥歯をぐっと噛み締めると、私は店長に向かって頭を下げていた。



「明日も、宜しくお願いします!!」




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