お嬢様の秘密Ⅱ
-真理亜side-


ーコンコン


帰ってきた理央に押し倒されてキスしていた時、ドアの叩く音がした。


「失礼しま………。」


入ってきたのはユリだった。


どうやら財布を取りに来たようだった。


理央は不機嫌な様子。


「………お嬢様の真っ赤な顔を見られてしまってすいません。」


言われてやっと気づいた。


顔は赤くなっていて涙目。


ナイトドレスは乱れて下着は外れている。


理央は私の服の中に手を入れていたし。


「………理央、どうしたら機嫌を直してくれるの?」


「………お嬢様からキスしてくれたら。」


それだけで治るんだ………と思いながら理央に口付けた。


「上手くなりましたね。」


「………誰のせいなのかしら。」


拗ねる私の目を絡め取る。


「お嬢様にお教えしたのは私でございましょう………?」


妖艶な獣を狙う目で見つめられてドキッとした。


「じゃあもっと教えてくださらない?」


思わず口から言葉が出る。


理央も少し驚いていたみたいだ。


「お嬢様もエロくなりましたね。」


「………処女でなくなって誘われてヤっていたらこうなったわ。」


私も少しは経験あるし。


自分からベットに理央を連れて行った。


「………襲撃されているんです。今日はもう寝てください。」


「………だから添い寝してくださらない?」


「………それならいいですよ。」


理央に背中を撫でられていると今日の恐怖がだんだんと無くなっていく気がした。


「いい夢を………。」


その言葉を返す前に私は眠りに落ちていった。


-真理亜side end-
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