お嬢様の秘密Ⅱ
「さあ、お祖父様がお待ちですから。和人、指定席に案内して。」


「かしこまりました。ではお嬢様。お入りください。」


私が案内されたのはお祖父様の真正面に席だった。


お祖父様から漂う威圧感は並大抵ではない。


雷也と和人は入り口付近で待機。


「お祖父様、お久しぶりですわ。」


一礼し、お祖父様が座られたところで私たちも座った。


それを合図に、待機していたメイドが飲み物を用意してくれた。


「久しぶりだのお、莉依紗。儂も仕事の休みが全く取れなくてすまんな。」


「いえ………。でもお体はお気をつけくださいませ。」


どこか他人行儀に聞こえるかもしれないけど、お祖父様はお優しい方なので孫として接してくれている。


「して……。早速だが本題へ入ってもよいか?辰彦、雪穂。」


「はい。いつまでも黙っておくわけには参りませんし、お父様がいらっしゃらないとお話できないことですので。

莉依紗にも沙那にもまだ何も話しておりません。」


え………何を話されるの………。


「沙那にはまた別の機会で話せばいいだろう。莉依紗、詳しく話すからよく聞いておけ。」


何………?




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