お嬢様の秘密Ⅱ
「じゃあ私の母親は....。」


「ずっと言いたかったの。名乗りたかった。やっと....この日が来たのね....。」


莉依紗様と私は自然と向かい合う形になった。








「私よ。ユリ。」


真理亜様が言ってたことは本当だった....。


じゃあ....。


私って....捨てられたの?


肩書きを消すって....。


「なんで....………今まで話してくださらなかったんですか?」


「一生話すつもりはなかったからよ。」


「どうして隠してたんですか?」


「…………...。」


「もういいですよ。」


今まで育ててくれたお母さんが違うって言われてもそんなにすぐに理解できるわけじゃない。


「私この学園やめます。」


「おい!ユリ、何言ってんだよ?」


「玲央知ってて言わなかったんでしょ?」


「だから...!」


反論しそうな玲央をキッと睨んだ


「だって...…私がこの学園に通う意味あるんですか?真理亜様中心に危険な目にさらされるし、いじめられるし....。

イジメられてたのだって知ってたんでしょ?

もういい加減疲れてたんですよ。私………本当に何もしてないのに標的にされるの嫌なの。


普通に...……….普通。そう、普通の学校に通いたいんです。」


夏菜たちはいじめられていること黙ってたからきっと知らないと思う。


………心配させたくなかったから。


「わかった。じゃあ好きにしなさい。」


「え?莉依紗様、なぜお止めにならないんですか??」


玲央が反論する。


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