ジュピター

空のかなたの私へ

ガン、ガタンゴトン、ガタン、ゴトン

次は谷山です。乗り降り口は右側です。…

私は、本当に生きているのだろうか?

今、こうして電に乗りながら

外を見てぼーっとしている私。

生きている感じがまったくしない。

一人で世界と戦っている私。

孤独という世界の恐怖。

到着…谷山です。

ザワザワ・…(人混みの音)

コットコット(ハイヒールの音)

「ハァー…。」「何をすればいいのだろう。」

「生きているって何か変。」

人も動物もいつ自分が死ぬかも

分からないのに、

一日一日を生きている。いつか死ぬのに…

いつか別れないといけないのに…。

人って複雑よね。

コットコットコット(ハイヒールの音)

「空ってきれい!!青くてきれい!!」

「なんか吸い込まれそう!!」

平日の月曜日、この町は

とても静かでなんか落ちつく。

でも、やっぱり孤独感があるよね~!

ブーッブーッ…ゴット
(車、バイク、大型トラックの音)

キーンコーンカーンコーン♪

キーンコーンカーンコーン♪(学校のチャイム)

山の向こう側にも家や建物がある。

私は、この町のことはほとんど知らない…。
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