運命だと初めて信じた恋。
竜也が立ち止まる。

そしてこっちに近づいてくる…

私の心臓の動きがドキドキと早くなる。


「なに?」

なぜかこんなに近くの竜也の声が遠くに聞こえる…

「沙夜加がね?竜也の事が好きだから付き合ってほしいって。」

私は顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。
竜也の顔が見れない。

私はずっと下を向いていた。

そして思い切って顔を上げてみると、
竜也が“OK"のポーズをしながら走って行っていた。

私は、嬉しくて泣きそうだった。

「美由紀ぃ~」
「沙夜加、よかったじゃんっ!」

それから休み時間は竜也の話で私と美由紀は盛り上がっていた。

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