【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
どっ、どうしよう!!
あたし、佐伯くんに抱きしめられてる……!!
「さっ……佐伯くん……あのっ」
佐伯くんに抱きしめられてるせいか、胸のドキドキが治まらない。
顔が火照ってるのが自分でもわかる。
「……ありがとう」
佐伯くんの腕の中で抱きしめられてるあたしに、静かにそう呟いた佐伯くん。
「えっ……??」
なんで、ありがとうなの??
ありがとうを言わなきゃイケないのは、あたしのほうなのに……。
「……ちょっと楽しかったよ、今日」
「えっ??あっ、佐伯くん……!!」
「……じゃあ」
そう呟いてあたしから離れた佐伯くんは、そのままあたしの頭を撫でて帰ってしまった。