【完結】クールな彼に恋してます!!〜無愛想なキミに夢中〜
「佐伯くん、ほんとにだいすきだよ。キュンキュンしちゃう」
「……はぁっ」
奈津美ちゃんは小さくため息をついた。
「あっ!!さっ、佐伯くんだっ!!」
佐伯くんはポケットに手を入れたまま歩いていた。
「おはよう佐伯くん!!」
あたしは佐伯くんに駆け寄った。
「……ああ」
「昨日はどうもありがとうっ!!一緒に帰れて嬉しかったよ!!」
「……べつに。お前が夜道怖いって言うから、送っただけ」
そうやって冷たく言う佐伯くんだけど、なんとなく言葉がやさしいような気がする。
……気のせいかな??
「ありがとう。佐伯くんのこと、ますますだいすきになった」