REAL-リアル-

時計を見ると
まだ10分前

「あー
早く着いちゃった・・・」

「準備しないとね」


嫌だー
ついてない






「なんか聞こえる」
あたしが言うと



怖ーい

朱莉がきゃっきゃっ
ふざけてる





「怖くないでしょその反応」

ふふっ


「いやー
誰もいなかったら怖い」


「誰かいるでしょ」





怖い

って言いながら
朱莉は体育館へ

入っていく



「ワッ」

「うおっ」


「なんだその声っあはっ」

「純~」




あたしが背中を押すと
朱莉はびっくりして転んだ






ダンダン




ガンッ


“くそー”




誰の声?




「きゃぁ
純!!ひどいよ」

朱莉に貸していた手を離してしまった


「ごめん」



「見に行ってみようよ」

ほんとに
朱莉は気がよく変わるな



怖いって言ってたのに

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