夢の欠片
そんな話をご丁寧にみんなに説明して、自分は満足そうに教室を出ていった。


結果、私は先生にチクったと言われて、前よりもひどくいじめられるようになる。


クラス全員からシカトされ、教科書も上履きも体操服も……


私の持ち物全部と言っていいくらい、壊されたり隠されたり捨てられたりしていた。


家に帰って母親に相談したくても、母はいつも仕事か飲み会で家にはいない。


家にいないだけならまだしも、たまに男を連れ帰ることさえあった。


そんな気持ちを何回か会っただけのこの女にわかるわけがない。


校長が何か言おうとしているのを無視して立ち上がろうとすると、担任が私の腕を掴んで立たせないように押さえつける。


私はその掴んだ手を思いっきり振りほどくと、よろめく彼女をさらに突き飛ばして声を荒げた。


「気安く触んじゃねえよ!

お前なんかに私の気持ちがわかってたまるか!

ふざけんなっ!!」


ワナワナと震えるくらいの怒りを彼女にぶつけて、振り返ることなく校長室のドアを乱暴に開け放つ。


そしてそのまま下駄箱に向かうと、教室に戻ることなく学校を後にした。
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