夢の欠片
「ひな?もしかして昨日のこと気にしてる?

メールしたじゃない?

明日は笑って会えるからって……

バカだなぁ、もぉ

ひなのせいじゃないでしょ?

たまたま同じ人だったんだからさ?

ひながずっと何年も彼を思ってたって分かってるから……

私は大丈夫だよ?

最近、カッコいい人がいるなぁって気付いて気になってただけで、まだそこまで好きになってたわけじゃないし……

だから気にしないで?

今まで通り仲良くしようよ!

こんなことでひなとの友情がダメになっちゃう方がやだからね?」


私の言いたかったセリフを全部言われてしまった。


翔吾のことも萌ちゃんのことも失いたくないと思ってる贅沢な私がいる。


私はようやく涙でぐちゃぐちゃな顔を上げると、萌ちゃんの顔を見た。


萌ちゃんの目にも涙がうっすらと浮かんでる。


「萌ちゃ……、あり…がと……ヒック……」


周りの視線なんか気にならなかった。


朝から二人で泣きながら話しているのを、クラスメイトは好奇心丸出しの目で見てくる。


だけど私たちは二人だけの世界で、二人だけの秘密の話をしながら、友情を確かめあっていた。



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