勝手に好きでいさせて

それぞれの思い


【side恋歌】

はぁ~。

今日は月曜日なので、学校に向かっています。

今日はとても気が重いです。

どんな顔して伊久斗にあえばいいんだろう?

「おはよう、恋歌」

「悠、おはよう」

「なんか今日は暗いよ?伊久斗のこと?」

「うん、土曜日の日あんなことがあったから今日どんな顔してあえばいいのかわからなくて・・・」

「あぁ、そうなっちゃうよね・・・でも、恋歌が普通にしてれば、伊久斗も普通に接してくれるよ」

「そうだね」

悠の言う通り、普通に接しよう。

そう思って、自分の席に座った。

伊久斗はまだ来てないんだ・・・。

私よりも遅いなんてめずらしい。

梓沙ちゃんのことでも迎えに行ったのかな?

結局、メールの返信してくれなかった理由聞けなかったな。

私ずっと泣いてたから話せなかったし、伊久斗もきっとめんどくさいとか思ってたよね。

でも、なんであの時、伊久斗抱きしめてくれたんだろう?

でも、優しい伊久斗のことだからあれが私じゃなくてもあんなふうにしてるんだろうな。

だから、別にあれは伊久斗にとっては何にもないことなんだろうな。

でも、やっぱりそう思おうと思っても、やっぱり期待しちゃうよ。

キーンコーンカーンコーン・・・・

いつの間にか2限のまで終わっていた。

伊久斗さすがに遅すぎるな~?

そんなことを思いながら、窓の外をボーッと見ていた。

あっ!

やっぱり、そうなんだね・・・。

伊久斗に恋なんてしなければ良かった・・・。
< 23 / 64 >

この作品をシェア

pagetop