勝手に好きでいさせて
今は、麻優と手を繋いで帰っている。
「なぁ、恋歌、俺と付き合うってことでいいんだよな?」
麻優はいきなり止まって、私の方を向いて言った。
「うん」
「嘘とかいうなよ?」
「うん」
そう言うと、麻優はまた前を向いて歩き出した。
麻優は、かっこよくて、優しくて、おもしろくて、私が困ってたらいつも助けてくれるいい人。
麻優なら、私を幸せにしてくれる。
時間がかかるかもしれないけど、伊久斗への気持ちはいつか忘れられる。
もう辛い思いをしなくてすむよね。
「じゃ、また明日」
「うん、バイバイ」
「あのさ、明日からむかえに来ていい?」
「えっ、でも麻優が大変になっちゃうよ」
「彼女のむかえとか普通だから///」
そう言って、麻優は顔を真っ赤にしてる。
「麻優、かわいい♪」
「うるせぇ」
「ありがとう、待ってるね」
「おう、じゃあな」
「うん」
麻優は来た道を戻っていった。
私は麻優の彼女、麻優は私の彼氏なんだ。