勝手に好きでいさせて

「あぁ、そうだ次って委員会決めだよね。恋歌何に入る?」

「私は放送に入ろうかなって思ってる」

「放送か~。私は何に入ろうかな」

絶対に委員会に入らないといけないわけではないけど、委員会に入った方が何かと楽しいのでだいたいの人は立候補する。



そして、委員会決めが始まった。

私たちの学校の委員会の数は8つ。

そして、各クラス男女1人ずつ。

私たちのクラスの人数は42人。

42人のうち、だいたいの人が委員会に入りたいと思っているということは・・・。

「じゃあ、整備委員会はじゃんけんして2人決めて~」

先生がそう言うと、整備委員会に立候補した人たちが立ち上がりじゃんけんを始める。

これが嫌なんだよな~。

私、じゃんけん弱いのに・・・。

「放送委員会の女子は・・・相崎だけだな。てことで、放送委員の女子は相崎で決まり」

えっ、やった~!!

私、今日はついてた。

私以外誰も放送委員会に立候補していなくて、じゃんけんをせずに決まった。



「恋歌、ラッキーだったね」

授業が終わるとすぐに悠が私の近くに来た。

「うん、よかった~。私、じゃんけん弱いから。悠は保健委員だよね」

「うん、じゃんけんに勝てたからね」

「今日の放課後から活動始まるんだよね」

「うん」

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