モカブラウンの鍵【完結】
博史さんは長い足を組んで品良く笑った。


リムレスのメガネに切れ長の目。

知的な感じが現れている。

色男とはこういう人のことをいう気がした。


これじゃあ、10個以上上でも晴香さんが博史さんを好きになったのも納得いくよな。

自分が30半ばになったとき、こういう男になっていたいな。

でも、この色気は無理か。


お義父さんと話す、博史さんの顔を見ていると顔の輪郭や口はお義父さんに似ている。

目の感じはお義母さんの遺伝子だと思う。

奈央美は逆で目はお義父さんで、顔の輪郭とかはお義母さん。

奈央美は親しみやすい感じになっている。


「ご飯できたよ」と奈央美の声がリビングに響いた。

その声を合図に俺たちは立ち上がって、ダイニングへと移った。

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