モカブラウンの鍵【完結】
「おはよう。あら晴香ちゃん、二日酔い? ご飯食べれる」

お義母さんは昨日、お義父さんと1階の和室で寝ていたから何も知らないんだろう。


「あ、いや。大丈夫です。朝ごはん、いただきます」


博史さんは顔を赤くする晴香さんに何かを耳打ちした。

するとますます赤くなって、俺をチラッと見る。

そして赤い顔のまま俯きイスに座った。



なんだろう?

何を言われたんだろう。

聞くわけもいかないし、気にしないことにしよう。



お義父さんがシャワーを浴びてスッキリした顔でイスに座り、みんなで朝ごはんを食べ始めた。


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