クールな彼と恋愛中
「...ここ、俺の家」
電車から降りて、今、俺の家の前にいる。
もちろん、長島も一緒に。
で、その長島は......
「ここが...、川野くんの家!すごい!川野くんみたいにかっこいい!」
...俺の横で騒いでいる。
最後の『かっこいい』ってよく分かんないんだけど...、まぁいいか。
「ほら、入れよ」
そう言って、ドアを開ける俺。
でも、すぐに閉めた。
...今のは、絶対見間違いじゃないよな。
「...長島、やっぱり別の所にするか」
「えっ?何で?」
理由はちょっと話せない、っていうか.........
話したら、驚かれそうで。
「かっ、川野くん...、何か変な音が......」
「あ?変な音?」
周りの音をよく聞いてみると、長島の言うとおり、変な音が聞こえる。
なんか...、火山が噴火するときみたいな、変な音。
...この音の原因はあれだ。