クールな彼と恋愛中




川野くんのトレーナーを着てると思うと、急に恥ずかしくなってきた。



うぅ...、何でこんなに恥ずかしいんだろう......。




でも、ちょっと嬉しいかな。




だって、これ、いつも川野くんが着てる服だから...、なんか、私が「川野くんのもの」って感じがする。




私、川野くんのこの匂い、好きなんだよなぁ......。




川野くんみたいな、甘い匂い。




そういえば...、この匂い、奈々さんからもしてたな。




...あ、奈々さん!




呼ばないといけないんだっけ...。




「な、奈々さーん!」




私が奈々さんの名前を呼ぶと、ドタドタッと走る音が聞こえた。




...絶対、奈々さんだ。




「美園ちゃんっ!服、どうだった!?」




ドアが開くと、息を切らしている奈々さんがいた。




息切れって...、どれくらい走ったんだろう。






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