クールな彼と恋愛中
「...な、長島さんっ......!」
「え、西沢さん!?」
ドアを開けたのは、息を切らしている西沢さんだった。
え...、何で西沢さんがここに!?
「たっ...、助けてっ......!」
そう言って、私に抱きついてきた西沢さん。
西沢さんの髪からは、シャンプーのいい香りがする。
へっ...、『助けて』って......?
「な、何事...?」
「なんか...っ、知らない人にお、襲われそうになってっ......、逃げて来たんだけど...っ......」
そう言いながら、西沢さんは泣き始めた。
襲われそうになった?
知らない人に?
......って、それヤバいじゃん!
もしかしたら、ここに来るかもしれないし!
「...西沢ちゃーん、見つけた♪」
すると、先輩らしき男の人達数人が、屋上に入って来た。
も、もしかして...、もしかすると.........
「こ、この人達っ.........」
うわぁ......、勘が当たっちゃったよ。