クールな彼と恋愛中
「え?長島さん...?」
「この棒で、この人達倒せないかな?」
男達に聞こえないように、小声で話す。
成功するかは分からない。
でも...、何もやらないよりかは、何かやった方がいいよね。
「...うん、やってみる!」
そんな私の考えが通じたのか、西沢さんは私の考えに賛成してくれた。
「とりあえず...、自分の身は自分で守る、かな?」
「うん。とにかく棒を振り回してれば大丈夫だと思う」
棒を振り回してて偶然当たった。とかありそうだし!
そうは思っても、やっぱり怖くて...、少し震えてしまう。
「長島さん、ごめんね...。私のせいで」
西沢さんが、申し訳なさそうな顔で言った。
ダメダメ...、私がこんな弱気じゃ......!
「ううん、私が好きでやってるんだから!」
私がそう言うと、西沢さんはホッと溜め息をついた。
「ありがと......。じゃあ、いく?」
「うん。......いくよ!」
私の言葉を合図に、2人で棒を振り上げた。