クールな彼と恋愛中
「何やってんだよバカ」
「うぅ...、すみません......」
またバカって言われちゃった...。
私、いつもバカって言われてるよね。
...まぁ、ほんとにバカだからしょうがないんだけど......。
「...ほら、とりあえず保健室行くぞ」
川野くんはぶっきらぼうに手を差し出してきた。
手繋ぎたい......、けど...。
隣でオロオロしている西沢さんを見て、私は手を繋ぐか迷った。
西沢さんもボロボロだし...、一緒に保健室行った方がいいよね。
「...ね、西沢さんも行こう!」
一瞬キョトンとしていた西沢さん。
美人って、こういう顔も可愛いからいいよね......。
「え...、うん、行こうかな......」
私が立ち上がると、西沢さんも慌てて立ち上がった。
立ち上がった時、ちょっと足がズキッと痛んだけど...、捻挫かな?
「何ボーッとしてるんだよ」
「な、何でもありません!い、行こう?」
少し痛むけど...、大丈夫だよね。
そう思いながら、3人で保健室に向かった。